推しを弔うのはもう少し先がいい












推しに「仕事したくない」って言われたことありますか?




わたしはあります。元推しの話なので今となっては懐かしいんですけど、あの時はどういう顔をしていいかわかりませんでした。とりあえず笑っておきました。全然笑えませんでしたが。




節目の年を手前にして「いつまで仕事もらえるかわからないし」とも言われました。向上心がない?そうですね。結構早い段階でなかったと思います。結果からいうと元推しはまだお仕事してますし、その時よりは目に光が宿って生き生きしてるようにも見えます。よかったね。オタクはあの時あんまり生きた心地しなかったけどね。






そういうのを前提として、推しに向上心がなくなるのって本当に怖いことだと思っています。



仕事が取れないことより、知名度が上がらないことより、ずっと怖いです。

なんでかって言うと、オタクは推しに対してあまりに無力だからです。

オタクなので推しにはできる限りお仕事をしてもらって、活躍を応援したいって気持ちがもちろんありますが、本人がやりたくないと言うだけでもうどうしようもなくなってしまうんですよね。





随分前にオタクは推しを殺せても、生かすことはできないってエントリーを書きましたが、まさにそういうことです。オタクがどれだけその手を引っ張っても、背中を押そうとしても、本人に立ち上がる意思がなければどうにもできなくて、ただ坂道を転がり落ちていくのを受け入れるしかないんですよ。




もうこればっかりはしょうがないです。オタクは本人の意思に介入することはできないからです。その意思って、推しの意思のようで、ただの1人の人間の意思なんですよね。そこに他人であるオタクは干渉できませんし、すべきではありません。 

最後にできるのは、坂道を転がり落ちて死んでいった「推し」を弔うことだけです。










今の推し、正直仕事が少ないんですね。

デビューで大きな仕事を掴んでからあんまり思うように仕事が続かないというか、代表作と言えるのがずっとデビュー作しかないんです。そのデビュー作で一緒に仕事をしている方と比べるとそれが顕著で、デビューがかなり遅かったとはいえ今年で30という節目の年ですし、本人もけっこう焦ってるっぽいんですよね。





でも別に、前の推しと違って向上心がないんじゃないんです。まず焦ることができる時点で違います。

最初は正直不安しかなかった演技もすごく上手くなったと思いますし、そこまで悲観する必要もないんじゃないか?と思うんですが、たぶん売れていない推しに向上心がなくなるっていうこと自体が本当に最底辺レベルのことで、比較して安心すべきではないのかもしれません。






でも本当に、本人はしっかりしてる人ですし、オタクに言われなくたって自分の状況を理解してると思います。わたしがオタクで、推しに対して甘いからそういうことを思うのかもしれませんが、頑張ってると思うんですよ。





売れてない期間が長くて、やっとちょっとだけ軌道に乗ってきたからこそ、ひとつひとつの仕事の重さも知っている人だと思います。仕事は仕事です。これはプロデューサーとのコネでもらった仕事とか、事務所が作った仕事とか、そういうタグは全てに存在するものだと思いますが、その仕事に貴賎はなくて、そう認識する必要もなくて、ただ同じ仕事だと割り切ってこなしていく必要があるのだと思います。




それを、推しは理解していると思っています。オタクの盲信だったらごめん。でも今までのイベントで、これは手を抜いてるな、これはそうでもないな、みたいな態度の差は感じませんでした。いつも頑張っています。




当たり前のことですけど、そうやって割り切ることのできない人って案外います。当然のようで、そうじゃない。

そういう中で、お仕事の貴重さを忘れないというか、常に自分の持てるものをきちんと出そうとしてくれるその姿勢がわたしは好きですし、素敵だと思っています。





努力は必ず報われるというわけではありません。全てが輝かしい結果に結びつくことはまずないです。


その努力を知っているのは結局その人に興味を持っているオタクだけですし、結果が出なきゃ意味がないっていうのも真実だとは思います。だからこそ、仕事があんまりないっていう現状を甘んじて受け入れた上で与えられたものをしっかりこなして、努力をやめない推しのスタンスは正解だと思うんですよね。




それに、仕事がないっていったってちょうど今追い風の時期だと思うんですよ。名前の知れ渡るような規模の仕事が2本決まったからです。それも全く違ったキャラクターで、そのコンテンツが売り出される方面も違います。

ここがチャンスだと思うんですよね。これで何かを掴めれば、推しはうまく次のステップを踏めると思います。




片方のキャラクターは今まで推しが演じたことのない、新境地となる役どころでしたが、サンプルボイスを聞いた限りだとかなり期待できそうなんです。かなりクセがあるキャラですが、クセがあるキャラができるようになったっていうのは大きいですよね。そういう方面の可能性が広がったってことになります。






ほんとに、すごく頑張ってると思うんですよ。だから、報われて欲しいです。わたしたちオタクだけがいいとこを知ってて、それで終わりじゃ嫌なんですよ。せっかくこんなに素敵なものを持ってるのに。

どんなに綺麗なダイヤモンドだって土の中に埋まってたら価値は0です。だから、絶対見つかって欲しいんですよね。



若くて顔のいい、フレッシュな声優さんが本当に多い中で本人のステータスがネックになる部分もあるとは思いますが、それでも推しの活躍をもっと色々なところで見られたらな、と願ってやみません。






でも最終的に、推しが幸せならそれが一番なんですよね。幸せになってほしい。

オタクは例によってなーーんにも出来ないんですが、せめて動員1になるよう現場に行こうと思います。何が目標なのかはわからないけど、推しが報われることを心から願っています。今日の記事はそれだけのことです。








いや〜深夜は暗いことばっかり考えてしまいますね!今日も元気にネガティブ体操!腕を前から上にあげてもう嫌だの運動〜!

はちみつをたくさんかけたフレンチトーストのことを考えてハッピーになろうと思います。






おわり






P.S.Caligula Overdose及びキャラクターのStorkを宜しくお願い致します。